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【レポート】Iniesta’s Methodology Campus 2021 Spring

イニエスタ メソドロジーでは、日々のスクール以外にも、我々が大切にしているトレーニングメソッドや価値観をより多くの子供達に伝えるため、短期集中のキャンプも国内各所で実施しています。
今年の3月〜4月にかけて、イニエスタ メソドロジーとしては初の春季のキャンプを実施いたしましたので、その模様をお伝えいたします。
当レポートを通して、より多くキャンプの雰囲気や魅力をお伝えできればと思います。次回のキャンプ参加を検討するうえで参考にしていただければ幸いです。

判断力やチームプレーを身につけるトレーニング

 この写真はフアンコーチが選手に対してピースサインをしている訳ではありません。これはイニエスタ メソドロジーでもお馴染みのウォーミングアップに行われるトレーニングで、選手は足元のラダーでフットワークを鍛えつつ、顔を上げる練習も行います。選手は瞬時に変わるコーチ陣の指の数を確認し、声に発します。
 イニエスタ選手の様に、プレーをしながら状況を瞬時に判断して、適切なプレーを選択するには、ボールばかり見ていてはいけません。そのため、コーチ陣からはトレーニング時は常に「顔を上げて!」という声がピッチ上に響きます。(スペイン人コーチも日本語で発しています)

 イニエスタ メソドロジーの多くのトレーニングはチームワークをベースとしているものです。3人〜5人のチームに分かれた技術を競うゲームをすることで、「チームで」勝負事に挑み、勝敗を経験することを学びます。もちろん、勝ったチームには全力で喜ぶことを促し、負けたチームにも勝利チームを称えることを教えます。イニエスタ選手も自身が活躍した際にはサポートしてくれたチームメイトを褒めますし、逆にチームメイトが活躍した時には、自分のことのように喜びます。

サッカーに活かせる講義の数々

 キャンプでは屋外のトレーニングの他にも、教室で講義も行われます。スプリングキャンプではこの講義の時間を使って、イニエスタ選手の生い立ちやサッカーのシューズについてフアンコーチが話しました。シューズの話のあとには、実際にイニエスタ選手が履いたスパイクを参加した子どもたちが手に取ってみることができ、どのように特別なのかを理解してもらうことができました。

 また、講義ではトレーニングと同様に、チームワークを大切にしています。それぞれ年齢の異なる子どもたちを含めたグループに分け、ディスカッションや発表をしてもらう時間も設けました。サッカーにも繋がるような意見の主張や協調性、他グループからは全く違う視点からのインプットなど、この時間を通して身につけてもらえたら嬉しいです。このような活動も行うことによって、開会式の時は緊張して静かだった教室も、2日間のキャンプが終わる頃には、新しい仲間も増え、生き生きとした雰囲気となっていました。

イニエスタ選手との触れ合い

 イニエスタ選手はいつもスクールやキャンプのことを気にかけています。物理的、スケジュール的な制限がなければ、全てのキャンプに顔を出すでしょう。
 スプリングキャンプでは、愛知や千葉会場でもイニエスタ選手と触れ合う機会がありました。参加者全員がイニエスタ選手への質問を考えましたが、コーチ陣が先行し、特別に何名かがビデオ通話を通して直接質問を聞くことができたのです。イニエスタ選手も一つひとつの質問に真摯に回答してくれ、子どもたちは真剣に聞いていました。

 大阪会場では、神戸から近いということもあり、イニエスタ選手が直接来場してくれました。各グループの最後のミニゲームを観察していましたが、子どもたちはゲームに夢中なあまり、トレーニングが終了するまで彼の存在に気付いていませんでした!
 トレーニングが終わると、子どもたちとハイタッチや集合写真を通して触れ合い、最後は一人ひとりに参加賞のメダルなどを手渡しました。イニエスタ選手のスケジュール次第のため、必ず来場するということは約束できないのですが、キャンプではこのような機会をなるべく提供できるように調整しております。

楽しむことが一番

 イニエスタ メソドロジーのキャンプでは今回ご紹介した通り、2日間でたくさんのトレーニングと講義の時間を設けています。少しでもこの期間を通して子どもたちには成長してほしいですし、普段通っているスクールに持って帰っていけるものを提供できれば、と考えています。
 ただし、全てをこなしても、全員が楽しんでいなければ意味がありません。フアンコーチをはじめ、コーチ陣は子どもたちに「楽しかった?」とトレーニングや講義、あるいは一日を終えた時に聞くことが多いです。イニエスタ選手も幼少期から長くサッカーを続けてこられたのは、サッカーを楽しめていたから、と話しています。なかなか思うように運動ができない今の時代ですが、キャンプでも普段のスクールでも、みなさんが一日の終わりに「楽しかった!」と言えていたら幸いです。

それでは、今度はサマーキャンプでお会いしましょう!
HASTA PRONTO!