Jリーグは日本全国にクラブが広がり、多くの都道府県にチームが存在しています。しかし、実際にはJリーグクラブがない県もあります。
この記事では、Jリーグクラブがない都道府県について、そしてJリーグクラブがある地域についても詳しくご紹介します。どの地域にクラブが集中しているのか、またはどの地域にはクラブが存在しないのかを、都道府県別に見ていきましょう。
今後、あなたの県にもJリーグクラブが誕生するかも?楽しみですね!
Jリーグクラブのある、なしの都道府県の分布
現在、Jリーグには全国で60以上のクラブが加盟していますが、そのクラブがどの都道府県に存在するのかを見ると、全ての都道府県に均等にクラブが存在しているわけではありません。Jリーグチームが全くない都道府県もあれば、逆に同じ都道府県に複数のクラブが存在することもあります。
具体的にどの地域にJリーグクラブが集中しているのか、または存在しないのかを確認してみましょう。
Jリーグクラブがない都道府県
現在、Jリーグクラブが存在しない都道府県は以下の6つです。
- 福井県
- 三重県
- 滋賀県
- 和歌山県
- 高知県
- 島根県
これらの都道府県には、Jリーグに加盟しているクラブがありません。例えば、福井県はその立地や人口規模の関係で、Jリーグクラブの設立が難しい状況にあります。地域に根ざしたサッカー文化の形成や、クラブの運営資金、また観客動員などの面で挑戦が多いと言えます。
Jリーグクラブがある地域の状況
一方で、Jリーグクラブがある地域について見ていきましょう。
北海道地方のJリーグクラブ
北海道地方には1クラブが存在します。
- 北海道:北海道コンサドーレ札幌(J1リーグ)
北海道は広大な土地を持ち、人口も多くはありませんが、コンサドーレ札幌は地域に愛されるクラブとして、北海道全体のサッカー文化を牽引しています。北海道のような広大な土地に1クラブのみという状況ですが、その地域性を活かした活動を行っています。
東北地方のJリーグクラブ
東北地方は、比較的均等にクラブが存在しており、合計7クラブが加盟しています。
- 青森県:ヴァンラーレ八戸(J3リーグ)
- 岩手県:いわてグルージャ盛岡(J2リーグ)
- 秋田県:ブラウブリッツ秋田(J2リーグ)
- 宮城県:ベガルタ仙台(J2リーグ)
- 山形県:モンテディオ山形(J2リーグ)
- 福島県:いわきFC(J2リーグ)、福島ユナイテッドFC(J3リーグ)
東北地方では、全ての都道府県にJリーグクラブが存在します。特に、いわきFCなどは新たにJ2に昇格するなど、地域に根ざしたクラブ運営が進んでいます。地域スポーツ振興のための努力が見られる地域です。
関東地方のJリーグクラブ
関東地方には17クラブが存在し、その中でも神奈川県は特に多く、6クラブが加盟しています。
- 茨城県:鹿島アントラーズ(J1リーグ)、水戸ホーリーホック(J2リーグ)
- 栃木県:栃木SC(J2リーグ)
- 群馬県:ザスパクサツ群馬(J2リーグ)
- 埼玉県:浦和レッズ(J1リーグ)、大宮アルディージャ(J3リーグ)
- 千葉県:柏レイソル(J1リーグ)、ジェフユナイテッド千葉(J2リーグ)
- 東京都:東京ヴェルディ(J1リーグ)、FC東京(J1リーグ)、FC町田ゼルビア(J1リーグ)
- 神奈川県:横浜F・マリノス(J1リーグ)、川崎フロンターレ(J1リーグ)、湘南ベルマーレ(J1リーグ)、横浜FC(J2リーグ)、SC相模原(J3リーグ)、Y.S.C.C.横浜(J3リーグ)
関東地方は非常にクラブが密集しており、特に神奈川県には6クラブもあり、Jリーグの中で最も多い地域となっています。これにより、サッカーの観客動員数やメディア露出も多く、関東地方はJリーグの中心的な存在となっています。
中部地方のJリーグクラブの状況
中部地方には、福井県を除く全ての都道府県にJリーグクラブが存在しており、合計で12クラブが加盟しています。これらのクラブは、地域のサッカー文化を支え、各地で地域密着型の活動を行っています。以下に、各都道府県に所属するクラブを紹介します。
- 山梨県:ヴァンフォーレ甲府(J2リーグ)
- 長野県:松本山雅FC(J3リーグ)、AC長野パルセイロ(J3リーグ)
- 新潟県:アルビレックス新潟(J1リーグ)
- 富山県:カターレ富山(J3リーグ)
- 石川県:ツエーゲン金沢(J3リーグ)
- 静岡県:ジュビロ磐田(J1リーグ)、清水エスパルス(J2リーグ)、藤枝MYFC(J2リーグ)、アスルクラロ沼津(J3リーグ)
- 愛知県:名古屋グランパス(J1リーグ)
- 岐阜県:FC岐阜(J3リーグ)
中部地方は、Jリーグのクラブが地域ごとに多様に分布しており、各クラブが地域経済の一翼を担い、地元のファンとの絆を深めています。例えば、静岡県はジュビロ磐田や清水エスパルスといったJ1リーグのクラブがあり、長野県や岐阜県にもJ3リーグのクラブが存在しており、地域スポーツ振興に寄与しています。
近畿地方のJリーグクラブの状況
近畿地方では、Jリーグクラブの数は6クラブと少なく、特に半数以上の都道府県にはクラブが存在していません。以下に、近畿地方のクラブを紹介します。
- 京都府:京都サンガF.C.(J1リーグ)
- 大阪府:ガンバ大阪(J1リーグ)、セレッソ大阪(J1リーグ)、FC大阪(J3リーグ)
- 兵庫県:ヴィッセル神戸(J1リーグ)
- 奈良県:奈良クラブ(J3リーグ)
大阪府はガンバ大阪とセレッソ大阪といったJ1リーグの強豪クラブを擁し、サッカー文化が根強い地域です。しかし、他の府県はJリーグクラブが少なく、特に奈良県や滋賀県などはサッカーへの関心を高めるための取り組みが今後求められます。近畿地方のクラブ数の少なさは、都市間の競争や資金調達の難しさが背景にある可能性があります。
中国・四国地方のJリーグクラブの状況
中国・四国地方には、島根県と高知県を除く全ての県にJリーグクラブが存在し、合計8クラブが加盟しています。以下のクラブは地域のサッカー活動を活発にしています。
- 鳥取県:ガイナーレ鳥取(J3リーグ)
- 岡山県:ファジアーノ岡山(J2リーグ)
- 広島県:サンフレッチェ広島(J1リーグ)
- 山口県:レノファ山口(J2リーグ)
- 香川県:カマタマーレ讃岐(J3リーグ)
- 愛媛県:愛媛FC(J2リーグ)、FC今治(J3リーグ)
- 徳島県:徳島ヴォルティス(J2リーグ)
広島県のサンフレッチェ広島は、J1リーグの強豪として広島のサッカー文化を牽引しています。一方で、他の県においてはJ3リーグに所属するクラブが多く、地域活性化やサッカーの普及活動に力を入れる必要があります。特に、鳥取県や香川県などでは、地域社会との連携が一層重要となります。
九州地方のJリーグクラブの状況
九州地方は全ての県にJリーグクラブが存在し、合計9クラブが加盟しています。以下のクラブがその地域で活発に活動しています。
- 福岡県:アビスパ福岡(J1リーグ)
- 佐賀県:サガン鳥栖(J1リーグ)
- 長崎県:V・ファーレン長崎(J2リーグ)
- 熊本県:ロアッソ熊本(J2リーグ)
- 大分県:大分トリニータ(J2リーグ)
- 宮崎県:テゲバジャーロ宮崎(J3リーグ)
- 鹿児島県:鹿児島ユナイテッドFC(J3リーグ)
- 沖縄県:FC琉球(J3リーグ)
九州地方は、全ての都道府県にJリーグクラブがあり、地域スポーツ振興の模範となる地域です。特に、福岡県と佐賀県はJ1リーグのクラブがあり、サッカーの盛んな地域として注目されています。J3リーグのクラブも、地域の活性化に貢献し、地元のファンとの強い結びつきが期待されています。
Jリーグクラブがない都道府県まとめ
これまで、各地方のJリーグクラブについて紹介しましたが、全体を通して見ると、Jリーグクラブがない都道府県は6つあります。それは、福井県、三重県、滋賀県、和歌山県、高知県、島根県です。これらの県では、地域スポーツの発展やサッカーの普及活動が課題となっています。
一方で、関東地方には多くのクラブが集中しており、サッカー文化が成熟している地域です。このように、地域ごとの特色が見られるJリーグクラブの分布ですが、どの地域でもサッカーを通じたコミュニティ作りが大切だと言えるでしょう。